【 福 島 の 風 光 】
 郷里である伊達市(旧伊達町)を中心に、風光明媚な福島を紹介します。
伊達市は福島県中通り、県北に位置し、海に山に車で一時間程のロケーション。
吾妻連峰、相馬、会津、宮城県南部、山形県南部が行動範囲。
訪れた地域の食や伝統文化、郷土史にも触れられたらと思います。

2016年11月8日火曜日

【第九十回】猪苗代町土津神社と磐梯山と桧原湖周辺のカラマツ




 2016年11月7日。
 西の空が晴れていたので、土津(はにつ)神社まで出かけようと思い立った。

 紅葉の名所で会津松平家の藩祖、保科正之公が祀られる土津神社へは2015年11月9日にも出かけており、その時の様子は【第五十回】に記してある。
 レッドカーペットが斜面を覆う風光は息を飲む鮮やかさであった。

 【第五十回】福島の秋2015〜猪苗代町・土津神社と喜多方市・新宮熊野神社〜
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html


 9時に伊達を出、いつものルートで土湯峠を越えた。






 吾妻山の麓まで晩秋の佇まい。




 国道115号線を走り、土湯温泉へ至る手前の産ヶ沢橋を渡る…。
 奥に見える信号機を右折すると土湯温泉街だ。
 土湯温泉街は4月5日、仁田沼(にだぬま)へ水芭蕉を見に行く際に寄った。

 【第六十二回】男沼・女沼・仁田沼散策と箕輪山
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/04/blog-post_5.html


 正面にそびえるのが安達太良連峰の一部。
 右のコブのような山が鬼面山、左の三角の山が箕輪山。




 国道115号線沿いでは、大半の広葉樹は今年の役目を終え、カラマツ(唐松/落葉松)の木立だけが黄金色を主張していた。
 これが落葉し始めると、雪景色も間近だ。

 カラマツ(唐松)|庭木図鑑 植木ペディア
 http://www.uekipedia.jp/落葉針葉樹/カラマツ/






 土湯トンネルを抜け、横向大橋(「伊達〜土津神社」地図B)を渡ると右手にもカラマツの森が広がっている。




 磐梯山の頂は、霜か雪か、仄かに白くなっていた。




 国道115号線の左には折り畳み式の防風板が設置され、真冬は地吹雪を防ぐために伸ばされる。




 この辺りも、近々モノトーンの風光へと変わるだろう…。



 10時25分、土津神社(「伊達〜土津神社」地図C)に着いた。

 土津神社|ふくしまと八重 八重が学んだ「精神」
 http://www.yae-mottoshiritai.jp/seishin/hanitu.html




















 本殿に参拝。
 本殿右の参道から石敷きの道を奥へ向かうと、保科正之公の墳墓に通じているが、今回はそちらまでは参らなかった。(詳細は【第五十回】参照)












 昨年のようにレッドカーペットになるには早かったけど、鮮やかさでは上回っている。



 土津神社から県道7号線へ下る際には、前方に広大な猪苗代湖が広がって見える。
 そこから磐梯山ゴールドラインを巡ることにした。

 磐梯山ゴールドライン
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41350a/goldline.html





 県道7号線を西へ行き、県道64号線(磐梯山ゴールドライン)と接する所で右折、峠道を上って行く。
 坂の途中、左手に榮川酒造(「土津神社〜磐梯山ゴールドライン〜道の駅『裏磐梯』」地図B)がある。

 榮川酒造株式会社
 http://www.eisen.jp/website/






 道の両側には極彩色の風光が幾重にも連なっていた。






 11時10分、山湖台(「土津神社〜磐梯山ゴールドライン〜道の駅『裏磐梯』」地図C)から眺め下ろす猪苗代湖。

 猪苗代湖は、福島県のほぼ中央に位置し、面積は琵琶湖(滋賀県)、霞ヶ浦(茨城県)、サロマ湖(北海道)に次いで日本第4位、東北最大である。
 磐梯朝日国立公園に属し、標高514mにある湖面は全国でも有数の高さだ。
 水力発電や灌漑用水、飲料水等、その豊富な水量が地域の水資源として利用されている。
 また、「湖水浴」ができる日本では珍しい湖であり(水質が良い)、海に出るには遠い内陸の地にあって、夏にはレジャーを楽しむ人々で賑わう。

 猪苗代湖|郡山市
 http://inawashiroko.jp/web_sp/index.html

 猪苗代湖を120%楽しむ方法まとめ。磐梯山の四季折々の姿は圧巻です。|Find Travel
 http://find-travel.jp/article/6221


 その湖畔の天神浜の辺りでは、「しぶき氷」と呼ばれる自然の造形美を見ることができる。
 強い寒風が湖水を波立て、波しぶきが草木に氷着して成長したもので、国内では極めて珍しい現象といわれ、猪苗代湖の真冬の風物詩である。
 「しぶき氷」については【第十七回】に記してある。

 【第十七回】会津街道(二本松街道) 猪苗代湖・天神浜のしぶき氷
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_4516.html








 11時18分、滑滝展望台(「土津神社〜磐梯山ゴールドライン〜道の駅『裏磐梯』」地図D)より。




 磐梯山もここから見るとまた違った印象だ。



 今回は立ち寄らなかったけど、磐梯山の裾野には町営磐梯山牧場があり、その一部ではそばが栽培されている。

 町営磐梯山牧場|@イナワシロ
 http://www.inawashiro.or.jp/institution/bokujo/






 上2点は2014年9月14日に撮影。
 東日本有数のそばの産地である猪苗代町らしく、磐梯山と猪苗代湖の間には白い絨毯が広がっている…。




 磐梯山ゴールドラインの最高地点「八方台」(「土津神社〜磐梯山ゴールドライン〜道の駅『裏磐梯』」地図E)は、磐梯山や猫魔ヶ岳、雄国沼への登山口として夏山シーズン中はハイカーで賑わう。
 道は下り坂となり、後方に磐梯山の爆烈火口壁が間近で見られる「黄金平」(「土津神社〜磐梯山ゴールドライン〜道の駅『裏磐梯』」地図F)を過ぎた。




 裏磐梯側の「望湖台」(「土津神社〜磐梯山ゴールドライン〜道の駅『裏磐梯』」地図G)の辺りから、木々の隙間越しに桧原湖を望む。
 磐梯山ゴールドラインから国道459号線に出て左折した。




 11時45分、道の駅「裏磐梯」(「土津神社〜磐梯山ゴールドライン〜道の駅『裏磐梯』」地図H)着。
 10月1日、磐梯吾妻スカイラインを巡った後、裏磐梯を周遊して以来の訪問だった。

 【第八十六回】磐梯吾妻スカイラインと浄土平、桶沼
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html




 前方に横たわるのが桧原湖。
 高い山が吾妻連峰の最高峰、西吾妻山である。
 伊達から眺める吾妻小富士や一切経山は、右奥の方にある。




 毎度お約束、「森のアイス工房」のジェラートをなめつつ小休止。

 森のアイス工房
 https://tabelog.com/fukushima/A0705/A070502/7002057/




 ここでもカラマツが光彩を放っていた。



 その後、県道64号線で桧原湖を時計回りに戻ることにした…。








 周辺の湿地帯ではすでに葉が落ち、物寂しい雰囲気。




 12時10分、桧原湖に隣接する磐梯山眺望所(「道の駅『裏磐梯』〜まんさく農園食堂」地図C)で小休止。
 視界の左手から西吾妻山(ちょこんと頂が見える)。




 目線を右に振って、安達太良山は爆裂火口を空に開いていた。

 安達太良山|消防防災博物館
 http://www.bousaihaku.com/cgi-bin/hp/index2.cgi?ac1=BB37&ac3=2880&Page=hpd2_view




 さらに右では、磐梯山の裏の顔が水蒸気爆発の威力を今に伝える。

 磐梯山|消防防災博物館
 http://www.bousaihaku.com/cgi-bin/hp/index2.cgi?ac1=BB37&ac2=&ac3=2876&Page=hpd2_view




 会津米沢街道桧原歴史館(「道の駅『裏磐梯』〜まんさく農園食堂」地図D)の辺りから桧原湖越しに見る西吾妻山。
 10月21日に天元台高原でリフトに乗ったのは、あの山の裏側になる。

 【第八十八回】天元台高原空中散歩と西吾妻の紅葉2016
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/10/blog-post_23.html

 会津米沢街道桧原歴史館|ふくしまの旅
 http://www.tif.ne.jp/jp/spot/spot_disp.php?id=6023




 早稲沢地区で、白布峠から下りてくる県道2号線と合流して、桧原湖の東岸を南下した。
 同じルートは【第八十八回】でも通っているので、ご参考に…。

 大小の湿地群の中を走り、裏磐梯剣ケ峰信号機(「道の駅『裏磐梯』〜まんさく農園食堂」地図E)で国道459号線に出て左折。
 五色沼(毘沙門沼)の横を過ぎた。

 新緑の頃だけど、五色沼の様子は【第二十回】に記してある。
 紅葉の最盛期が過ぎたからか、一時の人出はなかった。

 【第二十回】新緑の吾妻山から裏磐梯、喜多方そして鶴ヶ城
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_1910.html




 12時49分、秋元発電所(「道の駅『裏磐梯』〜まんさく農園食堂」地図F)の横を通り過ぎる。




 国道115号線と接するT字路で左折し、福島方面へ向かった。




 安達太良山の爆裂火口が迫ってきた。




 高森集落手前の国道115号線右手には、数軒の店舗が建ち並び、季節の野菜やきのこ等が売られていてこの時期は賑わっている。
 「きのこ」の看板が目立つからか、身内では「きのこセンター」と呼んでいる。

 12時45分、その中の「まんさく農園食堂」(「道の駅『裏磐梯』〜まんさく農園食堂」地図G)で昼餉にした。
 「きのこご飯とけんちん汁定食」(750円也)を食す。
 本日はコウタケの炊き込みご飯であった(日によって変わる)。
 アミコ(アミタケ)とシメジをたっぷりと使ったけんちん汁も温まる。

 まんさく農園食堂
 https://retty.me/area/PRE07/ARE235/SUB23501/100000927544/

 コウタケ|きのこ図鑑
 http://www.kinoco-zukan.net/koutake.php

 アミタケ|きのこ図鑑
 http://www.kinoco-zukan.net/amitake.php






 カラマツの今年の紅葉も、これで見納めとなるだろう…。



 おまけ。




 途中「あづま運動公園」の銀杏並木をパチリ。
 夜にはライトアップされている。

 【見ごろ:10月下旬~】あづま総合運動公園のイチョウ並木|一般社団法人 福島市観光コンベンション協会
 http://www.f-kankou.jp/cgi-bin/f-kankou/asobu/page.cgi?id=82






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