【 福 島 の 風 光 】
 郷里である伊達市(旧伊達町)を中心に、風光明媚な福島を紹介します。
伊達市は福島県中通り、県北に位置し、海に山に車で一時間程のロケーション。
吾妻連峰、相馬、会津、宮城県南部、山形県南部が行動範囲。
訪れた地域の食や伝統文化、郷土史にも触れられたらと思います。

2014年8月23日土曜日

【第四十九回】吾妻連峰から裏磐梯、西吾妻スカイバレー周遊



 2012年4月30日。


 ※このツイッターアカウントは停止中。




 朝餉はサンドイッチ。
 トマト、キュウリ、ピクルス、ハム、茹で卵。




 野菜のクリームスープ。
 ジャガイモ、玉ネギ、ニンジン、セロリ、スイートコーンと牛乳。



 
 
 
 
 


 5月1日。

 朝餉は筍ご飯、茄子とキノコの味噌炒め、玉子焼き、茹できぬさや、ワカメ、トマト、豆腐と玉ねぎの味噌汁。
 伊達産の竹の子はまだ出荷規制(※注1、注2、注3)されているけど、熊本産を使用。

 ※注1:タケノコ、 フキノトウの出荷自粛について|だて市政だより 災害対策号【第56号】平成24年4月26日発行
 http://www.city.date.fukushima.jp/uploaded/attachment/7597.pdf

 ※注2:季節の農産物モニタリング調査特集|伊達市農業情報紙「耕」【第26号】平成26年5月22日発行
 http://www.city.date.fukushima.jp/uploaded/attachment/13053.pdf

 ※注3:市場に流通する食品は放射性物質の検査を受け、伊達市のWEBサイトで公開されている。
 http://www.city.date.fukushima.jp/life/7/

 ヨークベニマルをのぞいても足りない食材はない。
 ごく普通の食生活だ…。


 その日は吾妻連峰をグルリと巡ることになった。
 8時に出立。




 高湯温泉を抜けて、磐梯吾妻スカイラインへ…。

 磐梯吾妻スカイライン
 http://www.dorokosha-fukushima.or.jp/douro/skyline/




 9時30分。
 不動沢橋より福島盆地を一望。
 …しようと思ったけれど、高さにビビって写真どころではなかった。

 不動沢橋を渡った先の展望台より。
 福島盆地の中央やや左に信夫山。




 天狗の庭より吾妻小富士を望む。
 山肌には雪兎、耳と目と背中が見える。




 正面が霜降山、左にムカデ山が連なる。

 手前に広がるのがカモシカ沢。
 秋の紅葉は見事。

 もう少し行くと「狐地獄」。
 火山性の有毒ガスが発生している停車禁止ゾーンに入る。
 生命を感じない(火山は生きている)、荒涼とした地。




 9時45分、浄土平に到着した。

 もくもくと噴煙を吹き上げるのは吾妻連峰の主峰のひとつ、一切峡山。
 標高1,948.8m。
 噴煙は福島盆地からも、快晴の夕空にシルエットとなって見える。


 【第一回】浄土平・蓬莱山ハイキング
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post.html




 10時に吾妻小富士に登頂。
 1,707mの最高峰は噴火口を挟んだ向かい側にある。




 お鉢回りには約1時間がかかる。
 時間の都合で写真を撮って撤収した。




 さっき通ってきた「狐地獄」が見える。
 その上に連なる岩盤は「霜降」と呼ばれている。
 右手が、福島盆地方向。




 吾妻小富士より浄土平を見下ろす。




 正面が一切峡山。






 下山中も、目まぐるしく光が移ろう。




 10時15分、浄土平に別れを告げて、吾妻連峰の西側を下った。



 まだ雪の回廊が残っていた。

 これより先に「双竜の辻」と呼ばれ、安達太良連峰と磐梯山が一望できるビューポイントがある…。
 が、残念ながら雲に隠れていた。

 吾妻八景
 http://www.dorokosha-fukushima.or.jp/douro/skyline/ensen_03.html#06




 10時35分、「吾妻八景」のひとつ「天風境」からの眺望。
 幕滝が吾妻の雪解け水を吐き出していた。




 磐梯吾妻スカイラインを出た。
 旧国道115号線(現県道30号線)に入って右折、角には土湯峠茶屋がある。

 土湯バイパス(現国道115号線)が開通するまでは、旧道が福島市と会津方面とを結ぶ主要道路で、磐梯吾妻スカイラインとの接続点にある峠茶屋は観光客で賑わっていた。
 建物はもう15年近くも放置されている私的名所だ。
 (2014年現在は更地となっている。)

 国道115号線に入り、裏磐梯を目指した。

 裏磐梯
 http://www.urabandai-inf.com/index.php


 秋元発電所の手前で右折し、国道459号線へ。
 裏磐梯については、過去エントリも参考に…。

 【第二十回】新緑の吾妻山から裏磐梯、喜多方そして鶴ヶ城
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_1910.html

 【第二十四回】裏磐梯から喜多方、そして米沢へ。上杉神社と「伝国之辞」
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

 【第三十二回】裏磐梯から喜多方日中線跡へ。米沢、そして飯坂旧堀切邸
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/11/blog-post_5112.html

 【第四十回】磐梯高原から喜多方へ。ラーメンと酒蔵巡りと花散歩
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2014/03/blog-post_2.html




 左手に磐梯山を見、道なりに行くと裏磐梯五色沼湖沼群がある。

 五色沼湖沼群
 http://www.urabandai-inf.com/urabandai/goshiki.html


 毘沙門沼の駐車場の横を抜け、少し先を右折、西吾妻スカイバレー(県道2号線)に入った。
 戦国時代、米沢と会津の合戦では徒歩や馬で越えた白布峠に通じる道路である。

 西吾妻スカイバレー
 http://www.urabandai-inf.com/enjoy/drive/#drive-sky




 11時20分、桧原湖越しに見る磐梯山。




 その後、大小のヘアピンカーブに身体を斜めらせながら、西吾妻スカイバレーを上った。
 11時45分、ようやく峠で一息。




 白布峠からは裏磐梯を一望。
 左端に磐梯山。
 磐梯山の噴火によって誕生した桧原湖、小野川湖、秋元湖が見える。






 双竜峡。
 左と右に滝筋が見え、赤滝、黒滝と呼ばれている。
 最上川の最源流は西吾妻山の雪解け水。




 芳澤不動尊。




 山形県置賜地方の行者が、修業滝としてきた不動尊行場のひとつ。








 上杉景勝公、直江兼継公と縁の深い白布温泉。
 http://www.naoe-kanetugu.com/trip_yonezawa/sirabu_teppou.html


 ゴンドラでゲレンデに上がる天元台高原スキー場がある。

 山形県米沢市白布温泉
 http://www.vivi.ne.jp/~shirabu/


 昔、ゴンドラに乗車し、冬景色を眺めていたら、何か山肌に蠢くものが…。
 ニホンカモシカであった。

 【第十九回】米沢・栗子国際、米沢、天元台スキー場
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_8826.html




 最上川の支流に沿って…。

 「五月雨をあつめて早し最上川」(松尾芭蕉)

 「雪解けをあつめて肥える最上川」(拙句)








 小野川温泉にて。

 小野川温泉観光協会
 http://www.onogawa.jp/index.html/index.html


 口コミで知った佐藤豆腐屋で豆腐を購入。
 豆乳ソフトクリームで一休み。

 佐藤豆腐屋
 http://yonezawanet.jp/satou-toufu/








 それからは米沢市街を抜けて国道13号線に入り、栗子峠を越えて福島盆地に戻った。








 高台より福島盆地を望む。
 左手に見える台形の山が霊山。
 南北朝動乱の歴史に翻弄された、北畠顕家縁の地である。

 霊山
 http://www.city.date.fukushima.jp/soshiki/32/937.html


 雪景色から花桃の春へ。
 眩い光が降り注いでいる。




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